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2007年10月10日 (水)

危険な三段論法

今更あえて言うことでもないけど、
今だからこそ、あえて言っておきたい。


かな~り久しぶりの更新ですが、
タイトル通りの内容です。
かな~り手短に済ませますので、どうぞお付合い下さい。

タイトルは「三段論法」となっておりますが、
それは、
今回語る内容についての便宜的な表現ですのでご了承ください。

◎「占い・カルト・似非科学」の罠

まあ↑の他にも、その手のものは昔からいろいろありまして、
長い歴史の中で盛者必衰の理をあらわしているわけですが…

これらに対する人間の態度は、
おそらく大別して三つあると思うのです。

1 「そんなのありえない」と一蹴する。
2 「そんなのありえない」と思うけど、
  「もしかしたら、ありえるかも知れない」と、半信半疑。
3 「これは真実だ」と、盲目的に信じる。


↑「もしかしたら、ありえるかも知れない」と一瞬思うけど、
 「やっぱりそんなのありえない」と一蹴する」
  ってのがないことにご注意。
  それが本稿の要旨です。



繰り返しますけれども、
この手のものは昔からありますが、
最近(というかしばらく前から)スピリチュアルなんとかとか、
なんとか占星術とかの番組が増えていく中で、
ぼくにはあえて言っておきたいことがありまして。

こういうことを書こうと思ったのはなぜかというと…

つい先日、
よくある「透視で迷宮入りした事件を解決しよう」というTV番組で、
『幼い頃に父と生き別れたお笑い芸人の父親の探索を試みて、
 結果、見つけることができた』
というのがあったらしく、それについて、
ぼくの身内が、

「透視なんてあてにならないけど、
 実際に見つかったんだし、本当なのかなぁ…
 芸能人のことだから、
 番組でやらせがあったのかなぁ…」


と呟くのを聞いてしまったのです。

本稿ではとりあえず、
その番組がやらせであったかどうかは問題としません。
単純に、その論法が適切であったかどうかを述べるのみです。


◎冷静になればなるほど、自らの飛躍を見落とす

この身内が上記のように思い至る過程を検証すると、

A 常識的に考えて、
  そんな(透視が奏功する)ことなどありえない

B しかし、『奏功したと主張する番組』という資料がある

C ひょっとして、自分が知らないだけで、
  そういうことも実際にあるのかもしれない


という三段論法(?)があったことは容易に察せられます。
ぼくは即座に、「いや、それは『やらせ』だよ」と諭したのですが、
身内の反応は、
「あなたも、全てを知っているわけではないだろう。
 この件はグレーゾーンだ。真相は闇の中」
と言うばかり。

思うに、そういう考え方をする人は、かなり多いはずです。


◎ここでずばっと、単刀直入に、ぼくは言いたい

そういう風に考える人は、
上記「A→B→C」という流れで思考を進めていって、
かつ、「A」という、『冷静な判断をする自分』を根拠に
「C」の結論を導き出すのですが、
これが、実は、

『(A+B)=C』

という図式が成り立つかどうかという問題であることに、
本質的に気付いていない。

オウム真理教も、そうでした。

A 自分は科学に精通しているから、
  人間が空を飛ぶことなどありえないと知っている
B しかし、「修行して空中浮揚した尊師がいる」
C もしかして、「修行を積めば」空を飛べるのかもしれない


この状況において、はたして、
『(A+B)=C』は、成り立つのか?

そんなわけは、ない。

「C」の結論を導き出すためには、
「A」において、自らが打ちたてた、

「そんなこと、ありえない」という前提
をぶち壊さなければならないのです。

つまり、
「A そんなこと、ありえない」と、
「C そんなこと、あるかもしれない」というのは、
決定的に矛盾するのです。


◎今回のまとめ、のようなもの

人間は得てして、自分の考えを否定したくないものです。しかし、自分の理解不能な事象にめぐり合った時には、『冷静な自分』を保留して、なんとか目の前の事実(のように見えるもの)を理解しようと努めてしまうものです。

好奇心に駆られて、なんとか理解しようと努力してしまうものなのです

しかし!


「おかしいこと」は「おかしい」と、『冷静に』判断すべきです。
「ありえない」と思うなら、その意志を貫くべきです。

真実は、ひとつ。


真実は、ひとつです。


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