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2006年4月22日 (土)

ゾロアスター教と「イラン的イスラーム」
前エントリーの訂正があります

前回のエントリー、「世論と現実の連動」で2ヶ所、
間違いがありましたので訂正致します。

まず、IRIB の名称の最後に「Broadcasting」が抜けていたこと。

そして、現在のイランの最高指導者をハータミー師としていたことです。
正しくは、ハーメネイー師でした。

後者はありえないミスで、謹んでお詫びの上、訂正致します。(しました。)
ハータミー氏は前大統領です。
失礼しました。

それから、実はぼくも「氏」と「師」の使い分けが
どのように行われているのかがよくわかっていないので、
不適切な部分があるかもしれません。
そのあたりはご勘弁下さい。

なお、余談ですが、イラン人男性、
基本的に年配の方は黒か白のターバンをかぶっていることがあるのですが、
(あの帽子をターバンと呼ぶかは疑問です。調べておきます)
黒ターバンはモハンマドの血を引く者であるとされています。
ただし、実際にモハンマドの子孫であるかどうかは別問題で、
箔をつけるために黒ターバンをかぶっていることもあるという話を聞きます。

でも、預言者の子孫を表すターバンには、
何かしらの法規制があってもいいようなものですよね。
ひょっとして、そういう規制があるのかもしれません。
これも、調べておきます。

で、前出のハータミー氏は黒ターバン、
現最高指導者ハーメネイー師は白ターバンです。

イランのイスラームは「12イマーム・シーア派」で、
預言者の死後、彼の血を引くアリーをイマーム(指導者)としたため、
「アリーの党派(シーア・アリー)」と呼ばれるようになり、
それが短くなって「シーア派」となった、
というのはご存知の方も多いかと思います。

このように、シーア派は血統主義の傾向があり、
そのため、ターバンの色分けをするのだと思われます。

さらに、イスラーム化以前からの宗教であるゾロアスター教の影響で、
その傾向がより強くなっているという話も聞きますが、
ゾロアスター教と血統主義のつながりはぼくのなかで消化できておりません…

後述もしますが、現在は、
古代からのゾロアスター教徒(=純粋イラン人)以外の入信はできず、
信者の改宗も認められていないため、
実際に血統主義が取られていますが、
教義にそのようなことがあったかということが確認できておりません。

ゾロアスター教は、拝火教と書かれることもあり、
火を崇拝する宗教という風に解されがちですが、
拝火神殿に祭られる「火」はあくまでもひとつのシンボルであり、
いわゆる自然崇拝の宗教と言って差し支えないと思います。

「土も水も火も汚さない」ために、
鳥葬(遺体をハゲタカなどに食べさせる)を行うことはあまりにも有名です。
なお、現在においては、鳥葬は禁じられているようです。

イスラーム化以前には街角にゾロアスター教の祠(ほこら)があり、
その場所には地下水脈があったと聞きます。
現在は、ほとんどがイラン的イスラームの聖者廟になっているそうです。
偶像崇拝禁止のイスラームで聖者を崇拝するという、
イラン的イスラームは非常に興味深い特質を持っています。

聖者廟がそのようにして作られているわけですから、
必ず安置されている「聖者の棺」も、
ほとんどがイミテーションということになります。
もちろん、実際の聖者の墓もたくさんあります。

ゾロアスター教の開祖はゾロアスターですが、
(ギリシア語で。ペルシア語ではザラスシュトラ)
開祖がわかっている宗教としては世界最古のものであり、
その教義は当然にキリスト教、ユダヤ教などに受け継がれるのですが、
その辺を語り出すと止まらないのでこのくらいにしておきます…
かなり重要なことではあるのですけれども。

しかし、「天国」と「地獄」の概念や、「終末思想」、
「世界の終わりに死者が復活して最後の審判を受ける」などの思想は
ゾロアスター教から始まっているものであることは特筆します。

ただし、ゾロアスター教も、
当時すでにあった自然発生的な宗教思想を
まとめたものであろうという見方が一般的であることも付け加えておきます。

もうひとつ余談を。

Queen のボーカル、フレディ・マーキュリーの両親は
パールシーであったという話を耳にしました。

「パールシー」とは、インドへ渡ったゾロアスター教徒のことで、
ゾロアスター教は血統主義がとられているため、
フレディは純粋にイラン人の血を引いているということです。
本当なのかもわかりませんが、
ぼくにとって、これはちょっとした衝撃でした。


さて、芋づる式に話がそれましたが、もどします。

12イマーム・シーア派の「12イマーム~」というのは、
12代目のイマームまで認知するという意味です。

12代イマーム、マフディ(ペルシア語ではメヘディ)は、
迫害を受け、地下のアーブ・アンバール(→貯水庫)
「お隠れになった」まま姿を消したとされています。(→隠れイマーム)
そして、やがて再び姿を現し、世界を救うとされています。

マフディの名は、「ムハンマド・ムンタザル」としているのも見かけます。
原語表記を確認できていないのですが、
カタカナ表記からやや強引に解釈すると、
「待望されるモハンマド(預言者)」という意味にもとれます。

マフディがお隠れになっているだけだとされているのは、
彼が死んだとなるとモハンマドの血が途絶えてしまうこと、
あれ?! じゃあ、あの黒ターバンの人たちは???(笑)
また、マフディはもちろん、預言者モハンマドも、
あくまでも「神の使徒」、つまり「人間」であるという思想のため、
復活することができなから、という絶妙な調整があるためと思われます。


========


さて、またもや長々と書いてしまいましたが、
新・えせ記者徒然」からは、
宗教のゲーム化」という提案がなされております。

それを受けて、このエントリーで宗教の話を書きました。
黄色い四角で囲まれた部分は、ストレートで少しショッキングですが、
おそらく現実にあったであろうことであり、考えさせられます。

宗教のゲーム化について、積極的に賛成しているわけでもありませんが、
少しでも宗教の話題に触れることで、
世界情勢を深く理解することに努めようと思います。

宗教のゲーム化は、それを目的としています。
ひとまずは、現在の「書きなぐソ陪審」のように、
3者ブログの特徴を薄めたトピックから始めようと思います。

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